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新田水道発電所
建家を包むコンクリートの壁は、この地域の農家住宅に伝統的に用いられた「防風林」のように、
電気系統に有害な土埃を含んだ風を防ぎます。
それだけでなく発電機の甲高い回転音を敷地外に聞こえにくくするための遮音壁でもあります。
また包むことにより、半地下の土木躯体、建家、搬入・換気の塔屋、手摺、フェンスなど、
複数のボリュームを一体化させることを目的としています。
さらに壁を波型にすることで構造的にも有利になると同時に、ストライプの陰影ができます。
ストライプは既存の受水タワーの意匠との連帯感も演出し、
側道を走る車からは、緩やかなカーブに沿って変化する表情を感じることが出来ます。
車窓を通して、人々に認識され、愛される発電所となることを願っています。
data
所在地:群馬県太田市
床面積:31.75m2
(+地階59.76m2)
竣工:2014.10.
用途:小水力発電所
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